ノルウェイの森 [映画]

この原作が発売されたとき、そりゃーもう凄まじいブームで、普段は本なんか読まないような子も、
これ見よがしに小脇に抱えていたのを覚えている。

たぶん、あの緑と赤の装幀がおしゃれに見えたんだろう。
「本もファッションになるんだ」と妙な感心を覚えた20歳頃。

原作は読んでいない。

当然、多勢に流れる愚民心理に反発したからであるが、
あれから23年が経ち、アタシもいいかげんオトナの端っこに入れてもらえるようになったので、
原作を読もうかな、と思った。

話は逸れるが、「オトナになった」とは絶対言わないタモさんに憧れる。
アタシは「オトナになんてなったことない」とうそぶけるほど、才能はない。
無能な小人は行儀よく社会の波に沈んでいくしかないんである。

閑話休題。

で、原作買おうと思って古本屋やネット書店のユーズドを探したのだが、
1冊もないって、どゆこと!?
オークションで数十冊見かける程度だ。
しかも、みな考えるのは同じらしく、値段が吊り上がって新刊と変わらない。

1000万部発行されたんじゃないの!?
999万9900人くらいの人は、古本屋にも売らず、大事に持っているワケ?

まさか。

999万9000冊くらいが、資源ゴミになってるんだな。
ああ、もったいねぇ。


なので、原作を読めずに映画を見た。

映像は、そこかしこにトラン・アン・ユン。
顔の陰影とか。

直子のアパートがベトナムに見える。
監督が一目で気に入った水原希子ちゃんが、ベトナムの女の子に見える。

この希子ちゃん。
可愛いのだが、松ケンや凛子ちゃんの演技派に挟まれて、ヘタクソさ加減が倍増しちゃってる。
特に発音が悪い。

「あ」の発音を「え」の口の形で発音するので、たまにセリフが滑る。
よくありがちだけど、若い子ほど、口が動かないんだよねー。
「え」や「い」のまま、全部の言葉話そうとしちゃうの。

監督、日本語わかんないかんなー。
誰か教えてあげてください。

そして、アタシは緑のような「女優女」が大嫌いなので、
彼女が出てくるとイライライライラ。

菊池凛子の演技は初めて見たけど、
感情を放出するシーンは哀しくもないのに、泣いてしまった。
すごいエネルギーを放つ女優さんだ。


ただ、映画自体はどってことない。
原作をどの程度アレンジしているのかよくわからないが、
この映画のストーリーやテーマ通りなら、
アタシには苦手な内容な気がする。

とりあえず今んところ二束三文で買える「海辺のカフカ」のほうが興味あるから、
そっち先に買おう。







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ノーウェア・ボーイ [映画]

ビートルズにあまり関心がなくても、彼らの軌跡は漠然と頭に入っている。
それだけ人々に愛された存在だったというわけだ。
だから、この映画はオタク的なツボが満載なのではなかろうか。

私はごく一般的な知識しかなかったので、
一篇の映画として鑑賞した。

実の両親に育てられなかったこと、母親が自分を捨てた(と子供は思っている)ことに
葛藤し、反抗する少年期のジョン。

ただ、実の母、育ての母が愛してくれたのはまぎれもない事実。
それだけで充分だと思う。
それ以上望むジョンが贅沢に思えた。

映画的な感動を求めたら、ちょっと肩透かしだが、
事実に基づいて伝記的映画なので仕方ない。
ジョンの偉大さは、その生い立ちにあるのではなく、
その作品にあるのだから。


ジョン役のアーロン・ジョンソンが異常にガタイがでかくて、
15~20歳くらいを演じるにしては老けすぎてないか? ポール役のトーマス・ブオーディ・サングスターや
ジョージ役のサル・エルが役相応の背格好だったので、余計アーロンがオッサンに見えたのだが、

なんと、アーロンとトーマスは同じ年、ジョージと一歳上なだけであった。

アーロン・・・20歳でもうオッサンやん。


欧米人は軒並みアーロン基準なのかと思っていたのだが、20歳くらいだと日本人並のガタイの子も多いようで。
トーマスとサルなんか、16,7歳に見える。

そう言えば、「ギルバート・グレイプ」に出演したレオナルド・ディカプリオも、19歳なのに14歳くらいに見えた。
25歳過ぎたら、急激にオッサン化が進んだのだわ。







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