蝶々夫人 [オペラ]

久しぶりのオペラ。
前回聴いたのは『陰のない女』だったから、1年以上経ってるのだろうか?
本当は、もっと聴きたいのだが、なんとなく逃してしまう。

音楽的なことはド素人なので、どうこう言えず、ただ単に、聴いていて気持ちいいか否かで判断しております。
たいてい、1幕目で「こいつはイケるぞ」となれば、幕間にアルコールを摂取し、
それ以降は神の調べのなかにトリップするのが、個人的なオペラの楽しみ方です。

昨日、蝶々さん役のオルガ・グリャコヴァさん、とっても声が伸びてました。
全体的に申し分ありませんでしたが、蝶々夫人のストーリーがどちらかというと、
こぢんまりしてるので、トリップするほどでもなく、故にアルコールも控えました。

演出の栗山民也さんのこだわりなのか、衣装がきちんとした和装でした。
蝶々さんも結婚後は地味な留め袖です。
外国で上演された写真とか見ると、お引きずりのような衣装着てますもんね、蝶々さん。

所作も日本人にソレを大事にしており、「ある晴れた日~」のアリアは正座して歌ってました。

帯締めたうえに正座で歌うって、ヨーロッパの方には拷問ではあるまいか。
オルガさん、健闘しておりました。

蝶々さんってサロメと同じ歳だったのねん。
武士の娘、ってーよりは、何不自由なく育てられた貴族の娘のような感じ。


終演後、オペラ芸術監督の尾高氏によるミニトークがあり、来日されてる歌手の方は、日本に来ると演目がひとつだけなので、
休日明けの公演は声が伸びるとおっしゃってました。

なるほど、来日歌手の公演は休日明けを聴くべきなのですね。


来年は、ローエングリンが聴きたいなぁ。
こんな素晴らしい芸術を、3000円くらいで享受できるって、国の豊かさを表してますね。

みなさん、もっとオペラに行きましょう。
気持ちイイですよ。




NOISES OFF [演劇]

面白かった。

ドタバタ劇なんだけど、構成が絶妙。
最後はシェイクスピアよりも強引な大団円にもっていくのも、
あそこまでドタバタだと、もうどうでもいいや、って気にさせられるもの。

一番の見所は、2幕目の前半、楽屋裏でのドタバタ。
みんな無言でドタバタしてるのが、余計おもろい。

特に、成河くんの斧を避けるタイミングがすごい。

小島聖さんが目に入る度に、「綺麗な人だなー」と思ってしまう。
小顔で手足が長くてー。


なんかこー、演劇の原点を示しているお芝居でした。
お値段も、経済的。






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369のメトシエラ [映画]

都会で世捨て人のように60年間生きてきた老婆と、親に捨てられたトラウマから、人と交われない男性の心の結びつきの話なのだが。

脚本に不整合な点が多すぎる。

予告で煽っていた、「400年間あなたを待ってました」ってのはまったく関係なく、
単に老婆の家が400年続いてただけ。
埋蔵金伝説もなくて、消滅したはずの村落になぜか末裔がまだいるって。

それよりも、老婆が20歳のときに駆け落ちしてから60年余、どうやって生きてきたの?
生活費は?
たとえ2億くらいの現金を持ってきたとしても、我が子を戦中に「餓死」させているのだから、
現金をもっていたらおかしい。

その他、別の人もブログで指摘していたように、矛盾だらけツッコミドコロ満載。

イマドキの都心の女の子は、ゲイカップル観ても指さして笑ったりしない。
つか、普通すぎてスルーすんだろ?

そして、とってつけたようなPTA演技(老婆を引き取りにきた福祉関係のおばちゃんたち)。

不動産屋の意味のない嫌みな演技。

昭和臭ただよう演技の演出。

映像はときたま綺麗だったものの、脚本がアラだらけで物語に入り込めなかった。
低予算映画は応援したいので、とりあえず観たけれど、時間とお金の無駄であった。


なんか、仲間ウチで褒め合って自己完結する小劇団と同じ臭いのする作品。




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