悪人 [映画]

平日なのに結構混んでいた。
キャタピラーもそうだったけど、女性客多数。
たんにレディスデーだったせい?

とにかくふかっちゃんが綺麗。
圧倒される透明感が受賞理由かな?

春琴の再再演たのしみ。


映画自体は、とくにどうというものもなく。
15分くらい長い。

内容も、感銘は受けない。
殺された女の子は殺されるような悪いことはしていないが、
生前はたぶん、周りから顰蹙買ってるウザイ女だったし。
殺人犯も、悪人ではないとはいえ、殺しちゃだめでしょ。

母親に捨てられても、おばあちゃんが愛して育ててくれたんだから、
孤独ではなかっと思うのだが。

そうなのだ。

なぜ、あそこまで2人が寂しがりやなのか、まったく理解できない。

たぶんそれは、主演のふたりが、器量よしだったせい。
ブッキーは、途中顔が変わってすっげー不細工になったけど。
やっぱし、彼本来の特質である、天真爛漫さは隠しきれないし。
ふかっちゃんは文句なく美しいし。

だから、ふたりがなぜあそこまで疎外感を感じて、孤独であったのかが、理解できない。

これが、映像化の弱点だな。



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クレイジー・ハート [映画]

カントリーの音楽とアメリカの大自然が、泣ける。
行ったことのない、アメリカ南部だけど、自分の故郷のよう。


かつて一世を風靡したカントリーの歌手。今は落ちぶれて、ドサ回りの毎日。
アル中だから一日中酒飲んでるし、興業先で言い寄ってくる女片端から手つけるし。
ダメダメ男なんだが、歌は本物。
なんて才能。

だから、友達も仕事仲間も彼を見放さない。
彼の歌は人の心を打つ。

物語の骨組みは彼が自堕落な生活から立ち直っていく、予定調和なものだが、とにかく、主人公を演じたジェフの演技と歌が素晴らしい。

彼を恩師と慕い、師を凌ぐ人気を博す歌手となった役を演じるコリン・ファレルのお歌もすてき。
画面に思いがけずイケメンが映ると、なんか得した気分。


カントリーが聞きたくなる映画。

キャタピラー [映画]

ネタバレあり。










寺島しのぶさんの演技が見たかったので。

話は、日中戦争から太平洋戦争にかけての時代を背景にした、夫婦のドラマ。

まず、戦争で両手足を失い、頭部にも重傷を負って聴覚と声帯も失った軍人が、クソがつくくらい下種な人間。
戦争に行く前は、子供が産めないからと妻に暴力を振るい、役立たずと罵って虐待する。
戦争中は現地の女性を強姦し殺す。
戦地から帰還して、「軍神」と政府からお茶を濁された男は、ただひたらすら性欲・食欲の権化と化す。

いくら現代とは感覚が違うとはいえ、あの時代でも女性を大事にしていた男性はいくらでもいるから、この「軍神」になった男は、どこまでも下劣で下品なだけだ。
そして、寺島さん演じる妻も、あの時代の特有の、どこにも行き場がない女。
だんなの世話をしながら、時折不満をぶちまける姿は、現代の「妻」にも見出すことができる。
たとえば、やりたい放題やってきたダンナを介護している妻。
妻を家政婦あつかし、浮気しほうだいの夫が寝たきりになった時、その妻がとる行動は、古今東西同じである。
憎しみ9割、愛情1割。

この夫婦間の下劣な関係に的を絞れば、人間の汚い本質をえぐりだせたのに、ヘタに戦争からめちゃったせいで、すごい白ける作品になった。


だって、あの夫婦は、戦争がなくても悲劇で下劣だもの。


なので、作品としてはイマイチだが、寺島さんの演技と元ちとせさんの歌は価値がある。
もともと我も性格も強い寺島さんが、夫のいいなりにならざるを得なかったあの時代の女性を、見事とは言わないが、さすがに演じていた。


しかし、わずか80分の映画なのに、長かった。


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